2013年3月1日金曜日

学生紹介:廣安 正敬(修了生)



Q 自己紹介をお願いします。
A 廣安正敬です。会社員を長年した後で、アニメーションの制作をはじめました。


Q 作品を作ったきっかけは?
A 元々は原作のあるものをベースにしようと思っていたのですが、色々と試行錯誤しているうちに、原作から離れ、オリジナルの作品になりました。私にとって、ずっと以前から気になっていたことを作品としました。


Q 手法と作品の制作プロセスは?
A カットアウト(切り絵)手法で作っています。180mmx120mmのサイズで、ガラス板を4~6枚使った線画台で撮影しています。ところどころ、ガラスの上に水彩絵の具で描いたものをアニメートしたり、立体物を使ったりもしています。


Q 作品の見所について教えてください。
A 見所なのかどうはともかく、私自身思い入れの強いシーンは、絶滅動物が登場するシーンと、歌が流れるシーンです。絶滅動物に関しては、修了展でも展示する予定なので、ぜひ実物もご覧下さい。


Q 制作で苦労した点は?
A 話をまとめるのに時間がかかりました。絵コンテを8回描き直し、ようやく11月1日に最終版がかたまりました。その前から撮影には入っていましたが、撮影期間が相対的に短くなってしまい、10月中旬から12月の終わりまで、ほとんど学校に泊まり込みするような感じで作画、撮影していました。


Q 影響を受けた作品は何ですか?
A アニメーションでは、ユーリ・ノルシュテイン、政岡憲三、ブジェチスラフ・ポヤル、ズデネック・ミレルです。映画監督では小津安二郎、画家では、伊藤若冲、漫画家では手塚治虫です。音楽の分野では、作曲家のバート・バカラック、ジャズピアニストのビル・エヴァンスなどです。


Q あなたにとってアニメーションとは?
A もはやよく分かりません。でも、これまでの自分の人生振り返えると、アニメーションのことばかり考えていたような気がします。


Q あなたの今後の”Sail”について教えて下さい。
A 小舟で大海に出るような感じですね。もしかすると小舟ですらなく、いかだなのかもしれません。でもそれでとても幸せです。




廣安 正敬さんの作品「失われた空の下で二人プログラム「第四期生修了作品」にて上映いたします。プログラム「第四期生修了作品」は、3/8から三日間、横浜の馬車道校舎、3/16から七日間、渋谷のユーロスペースで上映となっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿