Q 自己紹介をお願いします。
A 廣安正敬です。会社員を長年した後で、 アニメーションの制作をはじめました。
Q 作品を作ったきっかけは?
A 元々は原作のあるものをベースにしようと思っていたのですが、色々と試行錯誤しているうちに、原作から離れ、 オリジナルの作品になりました。私にとって、 ずっと以前から気になっていたことを作品としました。
Q 手法と作品の制作プロセスは?
A カットアウト(切り絵)手法で作っています。 180mmx120mmのサイズで、ガラス板を4~ 6枚使った線画台で撮影しています。ところどころ、 ガラスの上に水彩絵の具で描いたものをアニメートしたり、 立体物を使ったりもしています。
Q 作品の見所について教えてください。
A 見所なのかどうはともかく、私自身思い入れの強いシーンは、 絶滅動物が登場するシーンと、歌が流れるシーンです。絶滅動物に関しては、修了展でも展示する予定なので、 ぜひ実物もご覧下さい。
Q 制作で苦労した点は?
A 話をまとめるのに時間がかかりました。 絵コンテを8回描き直し、 ようやく11月1日に最終版がかたまりました。その前から撮影には入っていましたが、 撮影期間が相対的に短くなってしまい、 10月中旬から12月の終わりまで、ほとんど学校に泊まり込みするような感じで作画、 撮影していました。
Q 影響を受けた作品は何ですか?
A アニメーションでは、ユーリ・ノルシュテイン、政岡憲三、 ブジェチスラフ・ポヤル、ズデネック・ミレルです。映画監督では小津安二郎、画家では、伊藤若冲、 漫画家では手塚治虫です。音楽の分野では、作曲家のバート・バカラック、 ジャズピアニストのビル・エヴァンスなどです。
Q あなたにとってアニメーションとは?
A もはやよく分かりません。でも、 これまでの自分の人生振り返えると、 アニメーションのことばかり考えていたような気がします。
A 小舟で大海に出るような感じですね。 もしかすると小舟ですらなく、いかだなのかもしれません。 でもそれでとても幸せです。
廣安 正敬さんの作品「失われた空の下で二人」はプログラム「第四期生修了作品」にて上映いたします。プログラム「第四期生修了作品」は、3/8から三日間、横浜の馬車道校舎、3/16から七日間、渋谷のユーロスペースで上映となっています。
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